東京保険医協会は25日に会見を開き、熊本地震被災地支援ボランティアへの破傷風ワクチンの無料接種を都内16医療機関で行っているとして、取り組みの全国拡大の必要性を訴えた。
会見で申偉秀同協会理事(写真)は、「破傷風は発症すると依然として致死率が高く、救命が難しい。ワクチンは10年で抗体が消え始めるため、子どものときに予防接種を受けていても再接種が必要。定期接種として受けていない40歳以上の方は、さらに発症の危険性が増す」と指摘。
協会として、12日に公費での接種を求める要望書を国に提出したことを報告し、「東京で無料接種を行っていることを周知することで、全国各地で実施する流れを作りたい」と訴えた。
都内での無料接種は少なくとも9月末まで実施する予定。対象の医療機関は、同協会のホームページ(http://www.hokeni.org/top/topics/2016topics/
pdf/kumamoto_tetanusvaccine01.pdf)で確認できる。