東京の下町・錦糸町で長年、精神科診療所としてコミュニティケアを実践してきた。1988年に診療所に併設したデイケアの開設を皮切りに、現在は外来診療、デイケア・ナイトケア、精神科訪問看護、就労移行支援、就労継続支援B型事業所など多岐にわたるサービスを地域に提供している。
錦糸町の都立墨東病院で日本初の精神科救急に従事していた際に、退院した患者が通える場所がなかったため79年に通院者クラブ「墨東友の会」を立ち上げ、翌年に地域活動支援センター「友の家」を開設したことが地域に関わるきっかけとなった。「小規模な拠点を各所に増やしていったことで、結果的に街全体が障がい者の生きていく所になり、患者さんにとっては自分たちの街となりました。『Small is beautiful』と言えます」
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