受診4カ月前から発熱(>39℃),腹痛,皮疹が月経周期に一致して出現するようになった。発熱と腹痛は1〜2日,皮疹は5〜7日で自然に消失する。有症時は腹痛のため体動困難だが,間欠期は無症状である。食事との関連はない。既往歴に好酸球性胃腸炎がある。家族歴に特記事項なし。
有症時の身体診察では,体温39.8℃,脈拍104回/分,血圧100/50mmHg。下腹部に圧痛を認めるが,反跳痛はない。体幹,四肢,手掌および足底にびまん性の浮腫性紅斑を認める(図1)。
一般血液・生化学検査では,WBC 29800/μL(好中球93.0%,好酸球0.0%),CRP 18.15mg/dL。
胸腹部造影CT,上部消化管内視鏡検査で異常所見なし。
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