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介護職員の給与引上げ、昇給の仕組みが要件に 【2017年度介護報酬改定】

No.4831 (2016年11月26日発行) P.13

登録日: 2016-11-22

最終更新日: 2016-11-22

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厚生労働省は16日、介護職員の新たな給与引上げの具体案を社会保障審議会介護給付費分科会に提案した。経験・資格に応じた昇給の仕組みか定期昇給を要件とする介護職員処遇改善加算を2017年度から新設する。

政府が今年8月に閣議決定した「未来への投資を実現する経済対策」では介護職員の処遇改善のため、介護職員の給与を月1万円程度引き上げるとともに、キャリアアップの仕組みを構築することを明記。来年4月に臨時に介護報酬改定を行うことで実現を図るとしている。

厚労省は16日の会合で、2017年度介護報酬改定では現行の処遇改善加算(Ⅰ)〜(Ⅳ)を維持した上で、月3万7000円相当の上乗せを行うことなどを要件とする加算を創設することを提案。新加算を算定するには、月2万7000円相当の上乗せを行う「処遇改善加算Ⅰ」の要件であるキャリアパス要件Ⅰ、キャリアパス要件Ⅱ、職場環境等要件に加えて、新たに設ける「キャリアパス要件Ⅲ」を満たすことが求められる。キャリアパス要件Ⅲは、①経験年数、②資格、③事業所内での評価─のいずれかに応じた昇給の仕組みを整えることとしている。昇給の方法は基本給、手当、賞与などを問わない。

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