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両腕の腫脹を主訴に受診した16歳男性 [キーフレーズで読み解く 外来診断学(123)]

No.4797 (2016年04月02日発行) P.1

監修: 生坂政臣 (千葉大学医学部附属病院 総合診療部)

鋪野紀好 (千葉大学医学部附属病院 総合診療部)

廣田悠祐 (千葉大学医学部附属病院 総合診療部)

野田和敬 (千葉大学医学部附属病院 総合診療部)

大平善之 (千葉大学医学部附属病院 総合診療部)

登録日: 2016-09-08

最終更新日: 2017-01-26

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  • 生来健康な16歳の男子高校生。50回の腕立て伏せを3日間連日で行った翌日より,両側上腕から前胸部の筋痛および筋力低下を自覚した。さらに数日後,同部位の腫脹が出現し,総合病院を受診したところCK 59380U/Lであったため,精査目的で当部を紹介受診した。肉眼的血尿なし。既往歴,家族歴,服薬歴に特記事項なし。

    身体診察では体温36.6℃,脈拍72回/分,血圧100/60mmHg。両側前胸部,上腕,前腕に圧痛・腫脹を認める(図1)。徒手筋力テストで両側上腕三頭筋,三角筋,大胸筋は4程度に低下している。

    血液検査ではCK 11472U/L,AST 809U/L,ALT 350U/L,LDH 1074 U/L以外は正常。


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