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座ると出現する左下腹部痛を訴えた56歳男性 [キーフレーズで読み解く 外来診断学(128)]

No.4808 (2016年06月18日発行) P.1

監修: 生坂政臣 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

鈴木慎吾 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

廣田悠介 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

野田和敬 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

大平善之 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

登録日: 2016-09-08

最終更新日: 2017-01-24

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  • 1年前から座ったときに左下腹部痛が出現するようになり,1日の大半を立って過ごしていた。様々な医療機関で精査されたが原因がわからず,当科を紹介受診した。

    左下腹部痛は座ると必ず誘発されるが,正座や排便時(洋式・和式ともに)には生じない。痛みの部位を図1に示す。

    既往歴・家族歴に特記事項なし。NSAIDsやプレガバリンで痛みは改善せず,現在服薬なし。

    腹部診察で圧痛や感覚障害はなく,Carnett徴候も陰性。

    尿・一般血液生化学検査に異常はない。

    研修医の診断:腹壁神経痛

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