CAP(cyclic alternating pattern)とは睡眠時の特徴的脳波像を指し,和名では周期性交代性パターンという。 一過性の活動性脳波と背景脳波が交代性に出現する脳波像(図1)で,ノンレム睡眠期に観察される。健康な睡眠には,ある程度のCAPが観察されるが,刺激,環境,疾患などにより量的変化(増減)を生じる。量や出現周期などで睡眠の質を評価するのがCAP法だが,睡眠深度から睡眠のマクロ構造を評価する睡眠段階法に対比され,ミクロ構造評価法1)とも言われている。
CAP量の程度を示すCAP率(CAP総持続時間/ノンレム睡眠時間×100)が代表的な指標である。健常者のCAP率は各年齢群で異なり,20~39歳では31.9±7%, 40~59歳では37.5±5.3%, 60歳以上では55.3±8.2%と報告されている2)。
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