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(4)KJ法での広報定義の進め方【5章 病院広報・企画表現のスキル】[特集:患者満足度を上げる院内・院外広報]

No.4727 (2014年11月29日発行) P.78

石田章一 (NPO法人日本HIS研究センター)

登録日: 2016-09-01

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  • KJ法による病院広報の定義を進めるために,「発散思考」と「収束思考」のワークショップについて,その方法を簡単に述べます。
    まず,あらかじめ進行・司会役であるファシリテータを決めていきます。ファシリテーターが病院広報を理解できていない時は,その概要を事前に学習しておくほうがよいでしょう。
    まず,これから始まるワークショップは,みんなで何を考えるのか,そのテーマをホワイトボードに示します。多人数の場合はグループにわかれて,グループごとに進めます。各グループには,リーダーおよびタイムキーパーを選任しておきます。リーダーは成果の発表を,また,タイムキーパーは権限をもって「時間厳守」を断行します。
    わかれて行う時は1グループの人数は4〜6人,多い時は,机を移動させて,シマをつくってグループにわかれます。始めるには,まず議論するテーマをホワイトボードや模造紙に明記してから始めます。そのテーマに沿って意見やアイデアをカード(多くは付箋)に他のメンバーが視認できるようしっかりと,また虚心坦懐に思いつくまま,みんなでカードに書いていきます。お互いに呟きながら書くと,他のメンバーの刺激にもなりますが,リーダーはテーマに対して否定的な発言や書き込みは控えるよう促しましょう。誰かのカードに質問するのは場を盛り上げるのに役立ちますのでOKです。書く意見は,形容詞を使うなど,なるべく具体性に配慮します。カードに簡単なビジュアルもOKです。カードを置く位置は,意見を書いた人にいったん任せるのがよいでしょう。1人何枚書くと言ったノルマは必要ありません。

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