2018年度からスタートする予定の新専門医制度について検討している日本専門医機構は12日の理事会で、基本領域である総合診療専門医の整備基準を決定した。文言修正を行った上で近く公表する予定。
松原謙二副理事長によると、総合診療専門医の研修は3年間。その大枠は①内科研修を1年間行い、日本内科学会の専攻医登録評価システム「J-OSLER」を用いて研修履歴を残す、②小児科研修3カ月、③救急科研修3カ月、④総合診療研修1年間、⑤残り6カ月間は専攻医の判断で研修内容を選択―というもの。
へき地研修については「1年間以上へき地で研修することが望ましい」との文言を盛り込むが、研修時期についてはまだ決まっていない。外科研修については、⑤の6カ月の中で新医師臨床研修制度で外科の研修を受けていない専攻医に推奨することとなった。また、専攻医が大都市部に集中しない方法を今後検討するという。