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【この人に聞きたい】在宅“四日市モデル”が目指すものは?(石賀丈士 いしが在宅ケアクリニック院長)

No.4859 (2017年06月10日発行) P.8

石賀丈士 (いしが在宅ケアクリニック院長)

登録日: 2017-06-12

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  • 中部・関西圏の在宅研修拠点として
    訪問診療のスペシャリストを
    全国にどんどん送り出したい


    〔略 歴〕1975年大阪府生まれ。2001年三重大卒後、同大附属病院第二内科、山田赤十字病院、しもの診療所所長を経て、09年いしが在宅ケアクリニック開設

    地区医師会と連携した在宅医療提供体制として、厚生労働省も注目する“四日市モデル”。その立役者、いしが在宅ケアクリニック院長の石賀丈士氏に、全国からの視察が絶えない四日市モデルの成功の秘訣を聞いた。

    ─成功事例として注目されていますが、秘訣を教えてください。

    開業前からビジョンを固めていたことだと思います。一番のキーワードは地域の開業医の先生とのスムーズな連携。“黒船”と見なされてしまえばうまくいかないことは、他の地域の事例から分かっていました。
    そこで挨拶回りをした時に「手間のかかる重症やがん、難病の患者さんを引き受けます」と先生方に伝え、先生の今診ている患者を取りたいのではない、ということを理解してもらうようにしました。茶髪の若造だったので警戒されなかったのかもしれません。軽症や施設の患者さんは地域の先生、重症やがんは当院が診るという、お互いにとってメリットのある棲み分けができたことで、在宅医療の普及が一気に進みました。
    また、地区医師会の在宅委員を担当させていただき、勉強会で講師を務めたり、情報交換をするようにしています。やはり日頃からコミュニケーションを取らないと、共存は難しい。今では地域の開業医の先生からの紹介が約8%を占めています。

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