2017年版科学技術白書によると、近年、日本の論文数の国際的なシェアが大幅に低下している。2012〜14年の被引用度の国際順位は10位で、10年前の4位から大幅に順位を下げた。
原因について白書は、運営費交付金などの基盤的経費の減少に伴い、国立大学において安定的に雇用される教員数が減少している現状を指摘。このため、不安定な雇用条件下に置かれた若手研究者が独創性や創造性を発揮しづらい状況を生みだしているとした。その上で、若手研究者をはじめとする研究者が最大限能力を発揮できる環境整備、人材システム改革、研究費制度が必要だと強調している。
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