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舌の痛みと味覚障害を主訴に受診した72歳女性[キーフレーズで読み解く 外来診断学(153)]

No.4862 (2017年07月01日発行) P.1

生坂政臣 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

鋪野紀好 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

大田貴弘 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

野田和敬 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

上原孝紀 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

登録日: 2017-06-29

最終更新日: 2017-06-29

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  • 1カ月前より舌のピリピリした痛みと味覚障害が出現した。舌の痛みは持続的で,特に辛いものや熱いものを摂取したときに悪化する。既往歴は高血圧症があり,Ca拮抗薬を内服している。手術歴なし。偏食なし。飲酒なし。

    身体診察では,体温36.3℃,脈拍86回/分(整),血圧132/76mmHg。BMIは21。舌は平滑で光沢があり,舌乳頭の萎縮を認める(図1)。腱反射,振動覚,Romberg徴候を含めて神経学的異常なし。

    一般血液・生化学検査での異常値は,Hb 11.4 g/dL,MCV 110 fLのみ。

    研修医の診断:burning mouth syndrome(口腔灼熱症候群)

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