医薬品医療機器総合機構(PMDA)による大規模医療情報データベースシステム「Medical Information Database NETwork(MID-NET)」の本格運用が2018年度からスタートする。
MID-NETは医療ビッグデータの活用により、現在の副作用報告制度の限界を補い、薬剤疫学的手法による医薬品等の安全対策を推進することを目的として、2011年度から基盤整備事業を開始(図1)。本格運用では、製薬企業や研究者等による利活用も可能となる。MID-NETの活用により、①能動的な副作用情報・投与状況等の把握、②副作用発現割合の把握による他剤とのリスク比較、③非投与患者の有害事象の把握による薬剤投与の影響評価―が可能になるとして期待されている。
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