【質問者】
江藤隆史 東京逓信病院皮膚科部長/副院長
ステロイド外用薬の長期使用によって,「皮膚が黒くなる,厚ぼったくなる」というのは,アトピー性皮膚炎診療を中心に広まった誤解です。1990年代を中心に,アトピー性皮膚炎治療における,いわゆる「ステロイドバッシング」により,そのような誤解が広まりました。「ステロイドバッシング」は,主としてマスメディアによって展開されたのですが,個人の体験談的なもので誇張され,またアトピービジネス業者によっても意図的に展開され,その後2017年の現在もステロイド外用薬に対する不信や不安の後遺症的なムードが残っています。
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