【質問者】
竹原和彦 金沢大学医薬保健研究域医学系 皮膚分子病態学教授
皮膚筋炎の検査には,血液検査,画像検査,生理機能検査などがありますが,ここでは血液検査について述べます。血液生化学検査では,クレアチンキナーゼ(CK),アルドラーゼ,ミオグロビンなどの筋逸脱酵素の上昇が特徴的ですが,無筋症性皮膚筋炎の病型では正常値を示すため注意が必要です。ほかに,非特異的ですがアスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST)優位のトランスアミナーゼ上昇,乳酸脱水素酵素(LDH)上昇,C反応性蛋白(CRP)上昇などもみられます。フェリチンや間質性肺炎のマーカー(KL-6,SP-D)の測定も一部の病型で重要です。鑑別診断のためには,甲状腺機能検査も必要です。
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