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心窩部と背部の痛みで眠れなかったことを主訴に来院した45歳男性[キーフレーズで読み解く 外来診断学(170)]

No.4899 (2018年03月17日発行) P.1

監修: 生坂政臣 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

上原孝紀 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

内田 瞬 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

鋪野紀好 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

塚本知子 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

登録日: 2018-03-15

最終更新日: 2018-03-14

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3週前の正午頃,デスクワーク中に心窩部と背中の痛みを自覚した(図1)。1時間後に耐えがたいレベルに達したため,近医を受診したところ,血圧が180mmHgと高く救急病院へ紹介された。心電図,心臓超音波検査(UCG),腹部単純CTを含めた緊急検査で異常なく,アムロジピンとランソプラゾール処方にて帰宅となった。痛みは徐々に軽快して発症後1週間で消失したが,家人に勧められ当科を受診した。

経過中,消化器症状は認めない。既往歴は脂質異常症。事務職で,服薬,喫煙,飲酒歴に特記事項なし。

身体診察では,身長174.3cm,体重95.1kg,BMI 31.3,血圧153/107mmHg,脈拍75回/分(整)。心音,呼吸音に異常なし。腹部は平坦・軟だが,心窩部に最強点を有する圧痛を上腹部全体に認める。腹膜刺激徴候はない。




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