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【読者アンケート結果】「制度化の必要はない」が67%(6月テーマ:かかりつけ医の制度化をどう考える?)

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  • 「かかりつけ医の制度化」をめぐる議論に対する主なご意見(アンケート自由記載欄より)

    【「かかりつけ医の制度化を進めるべき」と回答した皆様のご意見】

    ●日本の医療は素晴らしいが、その裏に勤務医の過重労働があることは周知の事実。そのため、立ち去り型サボタージュが後を絶たず、医療過疎地域や一部の診療科での医療崩壊の要因となっている。一方、都市部では最後のチャンスとばかりに開業医が林立し、足の引っ張り合い、患者の奪い合いが起きている。かかりつけ医を制度化することで、結果的にかかりつけ医間の患者の奪い合いが低下し、開業医優遇の診療報酬を行わなくてもよくなると思う。(神奈川・勤務医)

    ●かかりつけ医になった開業医は責任感を持って診療に当たってほしい。金儲けだけしか眼中にない開業医は引退しろ。面倒なことや嫌なことは病院に押しつけ、自分たちは楽なことしかしない開業医は不要だ。(兵庫・勤務医)

    ●現在の制度は昭和を引きずり無駄が多すぎる。不要不急の受診や出来高払いによる過剰医療の害があり、若い医師の過剰労働につながっている。医療費の負担も含めて見直しが必要。(福岡・開業医)

    ●新型インフルエンザなど「次のパンデミック」に備える意味でも制度化しておくべき。(大阪・勤務医)

    ●24時間365日でなくてもいいが、最初にかかる医療機関や安定した後に診る場所は必要。(栃木・勤務医)

    ●特に既往歴がなく、生活習慣病もない人はかかりつけ医がいないケースがほとんどと考えられる。(北海道・勤務医)

    ●患者から嫌われたり、過剰診療や過剰投薬したりするようなかかりつけ医は話にならないから、医師を決める際の患者の選択の幅を広くするなどの対応が必要。(熊本・勤務医)

    ●クリニック勤務の臨床検査技師です。かかりつけ医の制度はとても良いと思うが、必要な知識やスキルは膨大なものになる。現場でかかりつけ医の役割を十分に果たせる開業医の先生はどれほどいらっしゃるのか。また専門医の先生に紹介するシステムが現状では万全とは言い難い。国は多少コストをかけても制度化をしっかり進めるべきと考える。(東京・臨床検査技師)

    【「かかりつけ医の制度化は必要ない」と回答した皆様のご意見】

    ●コロナ禍で「かかりつけ医機能が十分作動せず」総合病院に大きな負荷がかかったのではない。国、県、保健所の無策の責任をかかりつけ医に押し付けるのは100%筋違い。かかりつけ医の働きを無視した言語道断の意見である。財政的な締め付けを図ろうとしていることはさらに許しがたい。参院選では自民党を大敗北に追い込み、即刻、退陣をさせるべきである。(茨城・開業医)

    ●厚労省HPによれば、「かかりつけ医」とは①健康に関する相談ができる、②専門医を紹介してくれる、③身近で頼りになる医師。何のことはない、現在我々がやっていることである。もっともらしい名前を付け、制度化する必要など全くない。全国民にかかりつけ医を割り当て、受診制限をかけようとしているのだろうか。またそれを認定する天下り法人を作り、多忙な医師たちに高額な研修を課し、再診料等に差を付けるのだろう。(東京・開業医)

    ●コロナ禍にかこつけて、フリーアクセスを制限し、医療費を抑制しようという意図が透けて見えるので反対。そもそも「患者Aのかかりつけ医はB医院」という認定は誰がどのように行うのだろう?(北海道・開業医)

    ●急患対応、入院加療など病院が本来の機能を発揮するためには、状態が安定しているなど必ずしも病院でなくても良い患者さんを近隣のクリニックなどへ振り分けることが必須。(福岡・開業医)

    ●かかりつけ医と専門単科の関係整理が全くされていない。国民の意識として、かかりつけ医だけの包括医療に理解が得られるかもわからない。もっと議論が必要ではないか。(千葉・開業医)

    ●無駄な医療費を制限するようなかかりつけ医機能が望まれる。エビデンスのない習慣的な医療もどきをきちんと保険外にし、何カ所も保険でワンダリングできないように同じ診療科では紹介状を必須にする、あるいは年間の医療機関受診数を制限するなど。(京都・勤務医)

    ●高血圧、糖尿病、高脂血症などの慢性疾患の安定期には、かかりつけ医は十分機能する。合併症がある場合や、病状が不安定な場合はかかりつけ医による治療ではなく専門病院での治療が必要である。(神奈川・勤務医)

    ●「かかりつけ医」の定義を具体化することがまず必要だが、フリーアクセスの再度見直しも必要。かかりつけ医以外への受診時に別料金が必要となると受診控えも多く出るだろう。制度化するのであれば登録制になるだろうし、その登録をマイナンバーで行うとすると、個人情報保護がどこまで担保されるのかが不明である。かかりつけ医を決めることは患者側としては大事なことだが、制度として確立するのは時期尚早ではないか。いざ、制度化となれば日本の国民性を考えれば進むとは思うが、誰が恩恵を受けるのかは甚だ疑問が残る。かかりつけ医の制度化よりは、医療につながってない人たちにどうやってかかりつけ医を持ってもらうかを考えるべきではないか。「75歳を越えたらかかりつけ医を登録しましょう」みたいな制度を考慮すべき。(群馬・勤務医)

    ●制度化されても真の実力がある医師が少なすぎることが問題である。(大阪・開業医)

    ●医師会での時間外診療、校医、集団接種など地域医療への貢献は大きいものがある。現物主義(実際に行った=供与された処置に対して報酬が決められている現制度)は計算しやすい方法だが、多死社会において「病院での死」を「かかりつけ医による在宅死」への移行を推進し、死亡診断書の数による報酬を大きくするなど改善すべき点は多い。(山口・勤務医)

    ●英国のGP制度みたいに浸透して医療アクセスがよくなればよいと思うので、かかりつけ医の制度化自体は推進するべき。受診控えや状態が悪くなってから病院に緊急搬送される患者が一定数いらっしゃるので、かかりつけ医を制度化することで日本の医療の質も高まる。まずはある地域に試験導入してシミュレーションすることが必要。旗振り役は日本政府だが、現場で働くのは私たち医療従事者なので、きちんとした制度を考えてほしい。(大阪・勤務医)

    ●かかりつけ医の定義をはっきりしてほしい。内科なのに整形外科、眼科、耳鼻科の専門外まで診療する総合診療科と定義されると無理が生じる。(宮城・勤務医)

    ●患者が受診しやすく、かつ、医療従事者が疲弊しないような環境づくりが必要。(埼玉・薬剤師)

    ●専門性が求められる中、かかりつけ医ですべてを補うのは現段階では難しいように思う。(兵庫・診療放射線技師)

    ●信頼できる医師はなかなか見つからない。(兵庫・臨床検査技師)

    【その他のご意見】

    ●そもそもかかりつけ医は必要? わざわざこんな名称つけなくてもやっている医者は多い。(兵庫・勤務医

    ●かかりつけ医を制度化してある程度の強制力を持たせると、自由標榜制との齟齬が出てくると思われる。(愛知・勤務医)

    ●信頼に足るかかりつけ医、つまり総合的な診療能力を有し、適切な鑑別診断ができ、的確な専門科へ紹介することができ、救急対応が可能な医師を十分な数確保できるなら、この制度は生きると思う。この条件を満たさない医師をかかりつけ医として登録してしまった患者には不幸が訪れるだろう。上記能力を備えた医師の育成が課題だ。それは極めて難しいだろう。(宮崎・勤務医)

    ●日本医師会が出した「かかりつけ医」の見解は、内容が矛盾していて意味がわからない。「かかりつけ医は患者が決めるものだ」と謳い、どんな医師・診療科であっても患者が決めた医師がかかりつけ医であるとしながら、後半であらためて「かかりつけ医」の定義づけをしている。つまり、前半で大学病院の医師がかかりつけ医と言ってもいいのだと言っておきながら、後半では地域医療を日夜行っている医師をかかりつけ医の要件としている。かかりつけ医の制度化には異論はないが、それぞれの既得権益で守りに入る制度ではなく、未来を見据え、痛みを伴いながらも進める「攻めの制度化」を期待したい。(福岡・開業医)

    ●当院をかかりつけ医としたいと希望されるなら、公に決められた患者の義務に従うなど患者さんにも負うものを持ってほしい。少なくとも年1回は健康チェックのため来院していただく、通院している方は2カ月に1回は受診するなどの義務付けをする必要があると思う。これまで「かかりつけ医」は軽い意味合いでぼんやりした定義づけしかされていないので、患者さんは都合のよく解釈し、身勝手な要望に応えられないと開業医が一方的に批判されてしまう。コロナ騒動の中でそういった事例が多々あった。開業医の立場からするといわれのない責任を負わされそうになるのは迷惑きわまりない。政府や保健所が「かかりつけ医」という言葉を持ち出すのは、患者の不満を開業医に振り向けるいい口実なのだと感じる。もっと違うネーミングにしてほしい。政府や患者は公衆衛生や健康管理を担う医師をもっと尊重すべきであり、そういったことを想起させるようなネーミングにしてほしい。私たちは患者や政府の御用聞きではない。(埼玉・開業医)

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