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足白癬

登録日:
2017-03-16
最終更新日:
2017-03-30
常深祐一郎 (東京女子医科大学医学部皮膚科学准教授)
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  • ■疾患メモ

    白癬は,白癬菌が皮膚の角層およびその特殊形である毛や爪に寄生する疾患である。わが国の足白癬の有病率は16.7%,爪白癬は9.2%で,いずれかを有する割合は19.6%であり,非常に頻度が高く1),皮膚科の患者の1割以上を占める主要な疾患である2)3)。一般にも水虫と言われ,広く知られている。

    ■代表的症状・検査所見

    【症状】

    足白癬には趾間に浸軟や鱗屑を生じる趾間型,足底に鱗屑や小水疱を生じる小水疱型,足底に過角化をきたす角質増殖型がある。

    【検査所見】

    白癬の診断では病変部に真菌が存在することを証明することが必須である。足白癬では白癬菌は角層に存在するため,直接鏡検により迅速に高感度で診断を確定することができる。

    病変部の鱗屑や水疱を採取し,スライドガラスにのせ,カバーガラスをかけて,水酸化カリウム(KOH)溶液で溶解し,顕微鏡で観察する。菌糸や分節胞子が観察される。

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