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基底細胞癌

登録日:
2017-03-16
最終更新日:
2017-07-26
北村真也 (北海道大学大学院医学研究院皮膚科学教室)
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  • ■疾患メモ

    毛芽細胞に分化ないし由来する,最も多い皮膚悪性腫瘍である。

    発育は緩徐だが局所侵襲性は高い。転移はきわめて稀で,生命予後は良好である。高齢者に好発し,7割以上が顔面,特に正中寄りに発生する。

    ■代表的症状・検査所見1)

    【症状】

    わが国では9割以上が色素性であり,黒色調の外観を呈することが多い。

    臨床像を図1に示す。

    14_76_基底細胞癌


    結節・潰瘍型:丘疹~結節が増大とともに潰瘍化する。

    表在型:境界の比較的明瞭な淡紅色~褐色斑ないし局面を呈する。

    斑状強皮症型:硬く浸潤を触れる瘢痕状の局面を呈する。

    【検査所見】

    ダーモスコピー:arborizing vessels(樹枝状血管),blue-gray ovoid nest(卵型灰青色色素沈着),spoke wheel area(車軸様領域),leaf-like structure(葉状構造)などが特徴的な所見とされる(図2)。

    14_76_基底細胞癌

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