□月経困難症は月経に随伴して起こる下腹部痛や腰痛などの疼痛症状をはじめ,嘔気,頭痛などの病的症状をいう。
□器質的疾患を伴わない機能性月経困難症と,子宮内膜症や子宮筋腫などの器質的疾患に伴って起こる器質性月経困難症に分けられる。
□月経困難症で鎮痛薬を必要とするのは有月経年齢の女性の32%にのぼるという調査結果もある。
□月経時の下腹部痛,腰痛が主症状である。月経の周期によっては症状の強弱があることもあるが,一般的には各月経周期で同じ症状を訴えることが多い。月経の開始前から疼痛症状が起こる場合もある。また,嘔気,嘔吐,下痢などの症状を伴うこともある。
□月経に伴って疼痛があることで,問診から診断可能である。
□超音波やCTの画像診断上は,少量の腹水を伴うことが多い。
□採血上は炎症反応の上昇や,CA125やCA19-9の上昇を伴うことが多いが,非特異的である。
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