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多嚢胞性卵巣症候群

登録日:
2017-03-16
最終更新日:
2017-03-28
杉野法広 (山口大学大学院医学系研究科産科婦人科学分野教授)
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  • ■疾患メモ

    多嚢胞性卵巣症候群(polycystic ovary syndrome:PCOS)は生殖年齢女性の5~8%に発症し,月経異常や不妊の主要な原因のひとつである。

    血中luteinizing hormone(LH)高値,アンドロゲン過剰,卵巣の多嚢胞性変化などを呈するほか,肥満やインスリン抵抗性など多彩な症候を伴う。

    日本産科婦人科学会による診断基準1)により診断する。

    ■代表的症状・検査所見

    【症状】

    無月経,希発月経,無排卵周期症のいずれかの月経異常を呈する。

    【検査所見】

    血中男性ホルモン高値(テストステロン,遊離テストステロン,アンドロステンジオンのいずれか)。

    血中LH高値,かつfollicle stimulating hormone(FSH)値正常。

    超音波断層検査で,両側卵巣に多数の小卵胞(一方の卵巣につき,2~9mmの小卵胞が10個以上)がみられる。

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