監修: | 二瓶 宏(東京女子医科大学名誉教授) |
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監修: | 湯村和子(東京女子医科大学第四内科助教授) |
編集: | 東京女子医科大学第四内科( ) |
判型: | B5判 |
頁数: | 232頁 |
装丁: | カラー |
発行日: | 2005年07月01日 |
ISBN: | 4-7849-5073-7 |
版数: | 第3版 |
付録: | - |
写真・図版を多用し、「目で見てわかる」を編集目的とした腎臓病の解説書です。東京女子医大腎臓病総合医療センターの総力を結集し、教室のモットーである「患者さんから学ぶ腎疾患の臨床」がみえるように、症例から学んだことをできるだけ系統的にわかりやすく学習できるようにまとめました。病理検査室の協力を得た、128点の美しい写真は診断に直結します。
【総論】
1. 腎疾患の症候と診断の進め方
2. 尿検査
3. 腎機能検査
4. 腎生検
【各論】
<原発性糸球体疾患>
1.腎炎とネフローゼ症候群の概念
2.急性糸球体腎炎
3.微小変化群
4.巣状糸球体硬化症
5.膜性増殖性糸球体腎炎
6.膜性糸球体腎炎(膜性腎症)
7.IgA腎症
8.急性進行性糸球体腎炎
<二次性腎疾患>
1.ループス腎炎
2.ANCA関連腎炎
3.血管炎症候群
4.強皮症腎
5.関節リウマチに伴う腎障害
6.アミロイド腎症
7.肝疾患と腎障害
8.妊娠と腎障害
9.脂質と腎障害
10.痛風腎
11.糖尿病性腎症
<その他の腎障害>
1.嚢胞腎
2.良性腎硬化症
3.間質性腎炎
4.腎盂腎炎
5.薬剤性腎障害
6.電解質異常
7.溶血性尿毒症症候群
8.遺伝性腎炎
<各論-腎不全>
1.腎不全の概念
2.急性腎不全
3.慢性腎不全
<各論-治療法>
1-1 腎疾患の薬物療法 腎疾患一般
1-2 腎疾患の薬物療法 高血圧
1-3 腎疾患の薬物療法 免疫抑制薬
2 腎疾患の食事療法と生活指導
3-1 血液浄化法 血液透析総論
3-2 血液浄化法 血液透析合併症
3-3 血液浄化法 血液透析以外
3-4 血液浄化法 腹膜透析
4 移植後再発腎炎
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『図説 腎臓病学』第2版が上梓されてから13年が経過してしまった。第1版から第2版までが7年もかかったので、当初第3版は第2版発行後5年位を目処に刷新するつもりであったが、めまぐるしい時流の変わり目で何となく機会を逸してしまった。教室の代替わりの時期になり、症例も充実してきたこともあり、今般思い切って改訂に踏み切ることになった。
第1版では図表を多くと企画したが、教室が開講して間もないこともあり、適切な症例を十分にそろえることができなかったようである。律儀な杉野信博名誉教授はよほど気がかりだったようで、平成4年10月に図だけでなく、構成・内容とも一新した第2版が出版された。
それ以降、新しい腎疾患の概念が加わったり、糸球体疾患やループス腎炎の組織分類が改訂され、日本腎臓学会による「腎疾患の生活指導・食事指導のガイドライン」が作成され、降圧薬や副腎皮質ステロイドを中心に薬物治療の見直しが行われるなど、著しい変革が起こった。これらを整理して、本書が読者対象とする医学生、研修医、一般医の方々に、腎臓疾患を正しく容易に理解していただこうというのが今回の改訂の目的である。
完成が近づくにつれて、不十分なところや統一がとれていない部分も気になったが、思い切って世に出すことにした。忙しい中を総力を挙げて執筆していただいた医局員各位に深謝し、本書の完成度を高めるために、読者諸賢のご批判、ご叱正をいただきたい。
なお、東京女子医科大学腎臓病総合医療センターは腎臓内科のみならず、泌尿器科、腎臓外科、腎臓小児科、血液浄化療法科より成り立っており、提示した症例の大部分は当内科のものであるが、各科が患者さんのための医療に協力しあっていることをこの場を借りて心から感謝申し上げたい。