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New専門医を目指すケース・メソッド・アプローチ 6 神経疾患

専門医・認定医試験を目指す方々のためのケース・スタディ問題集

定価:7,260円
(本体6,600円+税)

在庫切れです

編集: 鈴木則宏(慶應義塾大学医学部神経内科教授)
判型: B5判
頁数: 370頁
装丁: 口絵カラー
発行日: 2008年05月15日
ISBN: 978-4-7849-5524-4
版数: 第1版
付録: -

臨床の現場で要求される知識を身に付けるためのケース・スタディ問題集。症例の経過を追いつつ設問に答えながら診断・治療を進め、具体的な最新の知識をマスターする構成になっています。33症例を主治医として誌上体験!問題を解いているうちに神経疾患のすべてが明解に!実力アップを目指す医学生、研修医に。また各領域の最新知識の学習に最適。『New専門医を目指すケース・メソッド・アプローチ』シリーズとして症例一新、装いも新たに刊行!

目次

CASE 01 心原性脳塞栓,脳梗塞
CASE 02 脳底動脈血栓症
CASE 03 非感染性血栓性心内膜炎,悪性腫瘍に伴うNBTE 
CASE 04 脳動脈解離
CASE 05 脳動静脈奇形 
CASE 06 産褥期に伴う直静脈洞血栓症 
CASE 07 脳出血 
CASE 08 アルツハイマー型認知症,probable AD
CASE 09 細菌性髄膜炎
CASE 10 結核性髄膜炎
CASE 11 単純ヘルペス脳炎
CASE 12 Tolosa-Hunt症候群
CASE 13 Wernicke脳症  
CASE 14 進行性多巣性白質脳症 
CASE 15 クロイツフェルト・ヤコブ病 
CASE 16 多系統萎縮症 
CASE 17 進行性核上性麻痺  
CASE 18 パーキンソン病 
CASE 19 多発性硬化症 
CASE 20 Crow-Fukase(POEMS)症候群 
CASE 21 アトピー性脊髄炎
CASE 22 筋萎縮性側索硬化症
CASE 23 重症筋無力症
CASE 24 常染色体優性遺伝型先天性ミオトニア 
CASE 25 ミトコンドリア脳筋症(MELAS) 
CASE 26 サルコイドーシス 
CASE 27 片頭痛
CASE 28 側頭動脈炎 
CASE 29 内側側頭葉てんかん
CASE 30 くも膜下出血
CASE 31 神経膠腫
CASE 32 リウマチ性多発筋痛症
CASE 33 Ramsay Hunt症候群

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序文


1995年に出版されて以来、10年以上にわたりご好評をいただいてきた『専門医を目指すケース・メソッド・アプローチ 神経疾患』が、このたび装いも新たに『New専門医を目指すケース・メソッド・アプローチ 神経疾患』として全ケースを一新し、生まれ変わった。
とはいえ、本書においても、多くの読者からの支持を得た前シリーズの基本的なコンセプト「問題を解きながら症例を疑似体験し知識・臨床力を身につける」はそのまま引き継がれている。2003年に前シリーズ改訂第3版が発刊されてから5年が経過したため、今回の新シリーズ第1版ではこの間に進歩した最新の知見を取り入れるべく編集した。
神経疾患領域では特に治療法がめざましく進歩し、各疾患において治療の選択肢が増えている。それに対応して、特に超急性期脳梗塞のt-PA治療、急性期片頭痛のトリプタン治療、多発性硬化症のインターフェロン療法、てんかんの最新治療、パーキンソン病の最新治療などについても取り上げた。また、最近話題となっているEBM (Evidence Based Medicine)の観点から、神経疾患治療ガイドラインについても配慮した。
今回、症例数を24から33と大幅に増やし、臨床の第一線で活躍する先生方にご執筆をいただいた。本書が内科認定医および総合内科専門医、神経内科専門医の他、脳神経外科・頭痛・認知症・脳卒中など臨床神経領域の専門医を目指す方々にとってひとつの拠りどころとなるものと確信している。また、他分野で神経疾患に興味を持つ諸先生方にもこの分野の理解を深める上でご活用いただければ幸いである。
平成20年4月、わが国の医療保険制度における診療報酬改定で「神経学的検査」が新規に保険算定項目として認められた。神経内科・脳神経外科領域での神経診察技術の重要性が世に改めて広く認識されたことは、神経疾患を治療の対象とする本領域において画期的な出来事であった。本書は、その「神経学的診察」を通して神経疾患を診断し治療することの重要性はもちろん、同時にその「面白さ」をも体験できるように工夫されている。特に医学部学生、研修医、専修医等の若い方々に、本書で臨床疑似体験していただき、神経学の本質に触れ、神経学に興味を抱いていただければ望外の喜びである。
最後に、本書の出版にあたり、多大なご尽力とご協力をいただいた各執筆者の先生方に心から感謝する。

2008年5月
鈴木則宏

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レビュー

自著紹介

鈴木則宏/慶大教授
ご好評頂いてきた『専門医を目指すケース・メソッド・アプローチ 神経疾患』が全ケースを一新して生まれ変わりました。問題を解きながら症例を擬似体験して知識・臨床力を身につけるという基本方針はそのまま、症例を33 例と増やし、臨床の第一線で活躍している各分野の専門の先生方に最新の知識で執筆して頂きました。近年話題の疾患と治療、例えば急性期脳梗塞のt-PA療法、片頭痛急性期のトリプタン治療、てんかんの最新治療、パーキンソン病の最新治療などを加えました。医学部学生、研修医、専修医等の若い方々に、本書で臨床擬似体験して頂き、神経内科学の本質に触れ興味を抱いて頂ければ編者として望外の喜びです。
また本書は、内科認定医、総合内科専門医、神経内科専門医、そして脳神経外科、頭痛、認知症、脳卒中などの各臨床神経領域での専門医を目指す方々にとって、その準備の拠りどころとなるものと確信しています。

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【書評】考えることの楽しさが満喫できる充実したケーススタディ問題集

寺山 靖夫/岩手医科大学内科学講座神経内科・老年科分野教授
神経内科学は、欧米ではあらゆる基礎的、臨床的知識を駆使して体系的に診断できる合理的な医学分野として認識され、神経学的診察法や神経解剖学的知識などは医師として習得すべき必須の知識とされている。我が国では、神経学的診察法の重要性は認識しつつも、医療保険制度不は長く認められなかった。また、臨床神経学と神経解剖学、生理学、生化学などの基礎的学問との積極的で有機的なつながりが少なかったため、病態生理の理解に乏しく、医学生や臨床医にとって難解で魅力の乏しい分野だったことは否めない。
最近の神経疾患領域の診断と治療のめざましい発展により病因の解明が進み、新しい治療法が見いだされ、「治る神経疾患」は増えている。再生医療、遺伝学などの発展に伴いNeuroscienceの名の下に神経内科と基礎系学問との協調と融合が急激に進んでいる。さらに、神経学的診察法が医療保険制度の不でも認められ、神経学的診察技術の重要性が広く認識されたことは、我が国でも神経内科が内科学の中心的存在として認識されつつあることを示している。
本書はこうした時期にタイムリーに刊行された。症例の経過を追いながら、自分の知識で診断・治療を進め、不足する知識はその場で的確に獲得できる構成が優れている。各症例は神経内科領域の臨床のエキスパートが実際に経験した症例であり、現場で要求される最新の知識だけでなく、神経疾患領域に必要な基礎知識もマスターすることができる。幅広い33症例に対し、主治医としてvirtualに関わるうちに、どんな推理小説にも優る「考える神経内科」の醍醐味を実感できるだろう。
本書では、脳梗塞超急性期におけるt-PA治療、片頭痛のトリプタンによる治療、多発性硬化症のインターフェロン療法、てんかん・パーキンソン病の最新治療などが新たに追加されており、神経内科に関心のある医学生、神経内科医をめざす研修医・専修医、神経内科専門医をめざす若い医師のみならず、内科認定医・総合内科専門医をめざす医師、脳外科医にも必携の書となるであろう。

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正誤情報

下記の箇所に誤りがございました。謹んでお詫びし訂正いたします。

このたびは『New専門医を目指すケース・メソッド・アプローチ 6 神経疾患』をご購入いただきまして誠にありがとうございます。本書(第1版2008年5月発行)に以下の誤りがございましたので、ここに訂正させていただきますとともに深くお詫び申し上げます。

該当個所
p.212 初診時検査所見 白血球数
69,000/μL
白血球数
6,900/μL


該当個所
p.237 図7 筋CT 図2 筋強直性ジストロフィーの筋CT(234頁)と同一の写真が入っている 正しい画像はこちら


該当個所
p.268 本文下から4行目 脊髄腫張の軽減がみられぷれ度にぞ論,著明な改善が得られた。 脊髄腫脹の軽減がみられ,著明な改善が得られた。


該当個所
p.274 表4 B. 頭痛が無効の場合は… 治療が無効の場合は…


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