編集: | 高橋 寛(癌研究会有明病院健診センター所長) |
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編集: | 藤田力也(癌研究会有明病院顧問) |
判型: | B5判 |
頁数: | 256頁 |
装丁: | カラー |
発行日: | 2007年08月30日 |
ISBN: | 978-4-7849-5509-1 |
版数: | 第1版 |
付録: | - |
臨床の現場で要求される知識を身に付けるためのケース・スタディ問題集。症例の経過を追いつつ設問に答えながら診断・治療を進め、具体的な最新の知識をマスターする構成になっています。37症例を主治医として誌上体験!問題を解いているうちに消化管疾患のすべてが明解に!実力アップを目指す医学生、研修医に。また各領域の最新知識の学習に最適。『New専門医を目指すケース・メソッド・アプローチ』シリーズとして症例一新、装いも新たに刊行!
診療科: | 内科 | 消化器内科 |
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放射線科 | 放射線・画像 |
シリーズ: | New専門医を目指すケース・メソッド・アプローチ シリーズ |
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CASE 01 胃食道逆流症(GERD)
CASE 02 肝外門脈閉塞症(食道・胃静脈瘤)
CASE 03 表在食道癌(早期食道癌)
CASE 04 進行食道癌
CASE 05 食道粘膜下腫瘍(顆粒細胞腫)
CASE 06 食道ポリープ
CASE 07 アカラシア
CASE 08 特発性食道破裂
CASE 09 Mallory-Weiss症候群
CASE 10 鳥肌胃炎(H. pylori菌感染と除菌)
CASE 11 アニサキス症
CASE 12 急性胃粘膜病変(AGML)
CASE 13 胃潰瘍(H. pylori菌感染と除菌)
CASE 14 出血性潰瘍(出血性ショックと内視鏡的止血法)
CASE 15 Dieulafoy潰瘍
CASE 16 輸入脚症候群(術後胃)
CASE 17 早期胃癌
CASE 18 進行胃癌
CASE 19 胃腺腫
CASE 20 胃ポリープ(過形成性ポリープ)
CASE 21 粘膜下腫瘍(GISTを含む)
CASE 22 胃悪性リンパ腫
CASE 23 十二指腸潰瘍
CASE 24 十二指腸カルチノイド
CASE 25 慢性出血性小腸潰瘍症
CASE 26 消化管原発悪性リンパ腫
CASE 27 アメーバ性大腸炎
CASE 28 虚血性大腸炎
CASE 29 潰瘍性大腸炎
CASE 30 Crohn病
CASE 31 腸管嚢胞性気腫症
CASE 32 大腸ポリープ
CASE 33 家族性大腸腺腫症(ポリポージス)
CASE 34 早期大腸癌
CASE 35 進行大腸癌
CASE 36 下部消化管MALTリンパ腫
CASE 37 最新の診断法─NBIによる陥凹型早期胃癌の診断
消化器内視鏡検査は、消化管領域の診断には欠かせない検査法であるばかりでなく、治療法としても重要な位置を占めてきている。消化器を専門とする医師にとって、消化器内視鏡診断学をマスターしておくことが必須であることはいうまでもない。本書は、消化器について学び始めたばかりの研修医から、消化器専門医を目指す医師を対象としている。
前シリーズでは、消化管に関して「専門医を目指すケース・メソッド・アプローチ消化器内視鏡(1997年12月第1版、1999年6月増補版、2001年4月第2版発行)」と、「専門医を目指すケース・メソッド・アプローチ 消化管疾患(1996年12月第1版、1997年4月第2版、2004年5月第3版発行)」とに分かれていた。両者ともこれまで多くの方々に支持されてきたが、「消化器内視鏡」と「消化管疾患」で多くの疾患が共通していたことから、今回より『New専門医を目指すケース・メソッド・アプローチ 消化管疾患』として1本化され、装いも新たにまとめられることになった。
本書を編集するにあたって、ただ単なる問題集やアトラスに留まらず、内視鏡所見を主軸として疾患を整理してみた。したがって、本書は実際の症例の内視鏡所見を中心に、関連する各種画像診断を呈示して総合的な診断と治療方針を問う問題形式となっている。解説には、該当する疾患の最新の取扱い規約や診断基準を掲載するとともに、関連する疾患の鑑別診断にも言及するよう配慮した。
各設問には解答とそれに関連する事項の簡潔な“まとめ”やポイントが記載されており、それぞれの疾患の要点を問題に沿って理解することができると思う。問題によっては、胸部単純X線写真、CT、超音波内視鏡などの読影力も要求され、幅広い知識が身につくように工夫されているのも本書の特徴である。また、最新の内視鏡検査としてNBI拡大内視鏡検査に関する設問も参考問題として収載した。本書が消化器内視鏡学を学ぶ医師の役に立つことを切に願っている。
なお、本書に用いた用語は、『消化器内視鏡用語集』(日本消化器内視鏡学会用語委員会編集、医学書院発行)に基づいた。
最後に、本書の出版にあたり、癌研究会有明病院消化器センターのスタッフ一同、また関連する施設の先生方の執筆協力に深謝したい。
2007年8月
高橋 寛