文部科学省が実施した医学部の入試に関する緊急調査を受け、慶大は26日に「不適切と考えられるような事案はない」と発表した。
慶大は、11日に文科省の訪問調査を受けたとした上で、「性別や現役・浪人の別等による得点調整は一切行っていない」と強調。「特定の受験生を優先させて合格させるようなことも一切行っていない」という。
文科省は8月、医学部の不正入試問題を踏まえ、全国の医学部に緊急調査を実施。先月公表された結果速報によると慶大の2018年度入試は、男子の合格率が女子の1.44倍。直近6年間の平均でみると、男子の合格率が女子の1.37倍だった。
同省が10月23日に公表した緊急調査の中間まとめでは、複数の大学で性別・年齢などの属性で取扱いに差異を設けている事例や、特定の受験生を優先的に合格させている事例があったことが明らかになっている。
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