■主に2種類のペグインターフェロン(Peg-IFNα-2a,Peg-IFNα-2b)が慢性肝炎の治療に用いられている(表)。
■ペグインターフェロンとは,これまでのインターフェロンをポリエチレングリコールに結合させた製剤である。ペグインターフェロンを皮下投与すると製剤から徐々にインターフェロンが放出されるために安定した血中薬物濃度が得られ,週1回投与で治療することが可能になった。
■Peg-IFNα-2aはB型およびC型肝炎の治療に用いられ,一方,Peg-IFNα-2bはリバビリン(RNA依存性RNAポリメラーゼ阻害薬)と併用してC型肝炎の治療に用いられる。いずれの場合も,HCV-RNAあるいはHBV-DNAが陽性であることを確認した後に用いる。