風疹の届出数の増加を踏まえて厚生労働省は10月30日、特に届出数が増加している東京都、千葉県、神奈川県、埼玉県、愛知県の5都県の医療機関に対して、卸売販売業者に乾燥弱毒生麻疹風疹混合(MR)ワクチンの在庫がない場合には、5都県または保健所設置市(5都県等)に相談するよう求める通知を発出した。対応可能な卸売販売業者を紹介するとしている。
通知では、11月7日以降、卸売販売業者がMRワクチンの在庫量を5都県別に週1回、5都県等に報告するよう依頼。
さらに5都県等に対し、医療機関からMRワクチンの供給について相談があった場合には、在庫量を踏まえて卸売販売業者に対応の可否を確認した上で、医療機関に対応可能な卸売販売業者を紹介するとともに、希望する卸売販売業者を経由して購入することも可能であることを伝えるよう要請した。
風疹の届出数が関東地方で大幅に増加していることを受けて、厚生労働省は今月2日、5都県の医療機関に対して、抗体価が低いことが判明した妊娠を希望する女性と妊婦の同居家族に優先的に任意接種を行うことを要請している。
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