8月5日からブラジル・リオデジャネイロ五輪が始まる。国立スポーツ科学センター(JISS)メディカルセンターに所属する整形外科医の中嶋さんは、日本選手団本部スタッフとして各競技団体に帯同するメディカルスタッフの司令塔的役割を担う。五輪帯同は北京、ロンドンに次ぐ3回目だ。
自身もレスリングで高校時代に東京都チャンピオンに輝くなど、大学進学時には医学部と体育学部で進路を悩んだほどのアスリート。「医学部に受かったので、父と同じスポーツドクターという形でスポーツに関わっていく道を選びました」
その後、最初の勤務先である東芝病院の上司が「たまたま」日本レスリング協会医科学委員長に就任し、レスリング経験を買われた中嶋さんも委員に。かつての指導者たちがまだ協会に残っており「すんなり入り込める環境」だったと振り返る。全日本チームドクターに就任し、やがて、他の競技スポーツにも関わっていくことになる。
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