株式会社日本医事新報社 株式会社日本医事新報社

CLOSE

【他科への手紙】循環器内科→消化器内科

No.4781 (2015年12月12日発行) P.51

神田順二 (総合病院国保旭中央病院循環器内科 主任部長)

登録日: 2016-09-08

最終更新日: 2017-02-01

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
    • 1
    • 2
  • next
  • 早いもので、私も内科医として既に30年の歳月を過ごしました。私がまだ若く、広く内科を学んでいた頃、学んだ「腹部超音波検査」や「上部消化管内視鏡検査」は、その後の医師としての人生で大変役に立ちました。前者は内科医として夜間や休日の救急外来を担当する際に役に立ちました。また、後者は循環器内科医として「経食道心エコー検査」を始めるときに、口から入れる内視鏡を扱った経験がとても役立ちました。

    私が循環器内科を専攻し始めた頃は、「冠動脈造影検査」さえ、70歳以上には施行しない(禁忌)という時代でした。それが今では、年齢に関係なく、冠動脈造影どころか、冠動脈内ステント留置術まで、何の戸惑いもなく施行するようになりました。当然その背景には、カテーテル検査や治療の安全性の確立があったわけですが、冠動脈内の、しかも動脈硬化性プラークがある場所に金属異物であるステントを留置するという治療には、血栓形成予防のために、通常、どうしても2剤併用抗血小板療法(DAPT)が不可欠となります。

    残り710文字あります

    会員登録頂くことで利用範囲が広がります。 » 会員登録する

    • 1
    • 2
  • next
  • 関連記事・論文

    もっと見る

    関連書籍

    もっと見る

    関連求人情報

    公立小浜温泉病院

    勤務形態: 常勤
    募集科目: 消化器内科 2名、呼吸器内科・循環器内科・腎臓内科(泌尿器科)・消化器外科 各1名
    勤務地: 長崎県雲仙市

    公立小浜温泉病院は、国より移譲を受けて、雲仙市と南島原市で組織する雲仙・南島原保健組合(一部事務組合)が開設する公設民営病院です。
    現在、指定管理者制度により医療法人社団 苑田会様へ病院の管理運営を行っていただいております。
    2020年3月に新築移転し、2021年4月に病院名を公立新小浜病院から「公立小浜温泉病院」に変更しました。
    6階建で波穏やかな橘湾の眺望を望むデイルームを配置し、夕日が橘湾に沈む様子はすばらしいロケーションとなっております。

    当病院は島原半島の二次救急医療中核病院として地域医療を支える充実した病院を目指し、BCR等手術室の整備を行いました。医療から介護までの医療設備等環境は整いました。
    2022年4月1日より脳神経外科及び一般外科医の先生に常勤医師として勤務していただくことになりました。消化器内科医、呼吸器内科医、循環器内科医及び外科部門で消化器外科医、整形外科医の先生に常勤医師として勤務していただき地域に信頼される病院を目指し歩んでいただける先生をお待ちしております。
    又、地域から強い要望がありました透析業務を2020年4月から開始いたしました。透析数25床の能力を有しています。15床から開始いたしましたが、近隣から増床の要望がありお応えしたいと考えますが、そのためには腎臓内科(泌尿器科)医の先生の勤務が必要不可欠です。お待ちいたしております。

    ●人口(島原半島二次医療圏の雲仙市、南島原市、島原市):126,764人(令和2年国勢調査)
    今後はさらに、少子高齢化に対応した訪問看護、訪問介護、訪問診療体制が求められています。又、地域の特色を生かした温泉療法(古くから湯治場として有名で、泉質は塩泉で温泉熱量は日本一)を取り入れてリハビリ療法を充実させた病院を構築していきたいと考えています。

    もっと見る

    関連物件情報

    もっと見る

    page top