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ESDエキスパートが教える 上部消化管内視鏡診療のすべて 〈症例から学ぶ発見・診断・治療・フォローのポイント〉

診断からESDまでトータルに学べる一冊

定価:7,700円
(本体7,000円+税)

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編集: 菊池大輔(虎の門病院分院消化管センター内科 特任部長)
判型: B5判
頁数: 296頁
装丁: カラー
発行日: 2024年11月08日
ISBN: 978-4-7849-0100-5
版数: -
付録: 無料の電子版が付属(巻末のシリアルコードを登録すると、本書の全ページを閲覧できます)

診断からESDまでトータルに学べる一冊
咽頭・食道・胃・十二指腸それぞれのESDのエキスパートが、早期癌を見逃さない観察法と内視鏡的切除のテクニックを徹底解説。発見・診断・治療・フォローの各フェーズを症例を通して学ぶことで、内視鏡診療の全貌をとらえることができます。

第1章 総論
第2章 咽頭
第3章 食道
第4章 胃
第5章 十二指腸
(B5判カラー296ページ・写真940葉・電子版付き)

★無料の電子版が付属。巻末のシリアルコードを登録すると、本書の全ページを閲覧できます。

診療科: 内科 消化器内科

目次

第1章 総論  
1 咽頭病変の内視鏡診断と治療 菊池大輔
2 食道病変の内視鏡診断と治療 鈴木悠悟
3 胃病変の内視鏡診断と治療 上山浩也
4 十二指腸病変の内視鏡診断と治療 加藤元彦
  
第2章 咽頭  
1 症例:70歳台男性。検査目的:食道癌内視鏡治療後のフォロー 飯塚敏郎
2 症例:50歳台男性。検査目的:食道癌治療後の定期検査 鈴木悠悟
3 症例:70歳台女性。検査目的:食道癌治療前の精査 堅田親利・岸本 曜・伊藤寛朗・武藤 学
4 症例:70歳台男性。検査目的:スクリーニングで発見された病変の精査 石山晃世志
5 症例:60歳台男性。検査目的:下咽頭癌治療前の精査 川田研郎
  
第3章 食道  
1 症例:60歳台男性。検査目的:スクリーニング(対策型検診) 引地拓人
2 症例:70歳台男性。検査目的:CRT後の経過観察 門田智裕・矢野友規
3 症例:70歳台男性。検査目的:スクリーニング 由雄敏之
4 症例:70歳台男性。検査目的:嚥下痛の精査 根本大樹・本多晶子
5 症例:70歳台男性。検査目的:体重減少の精査 松浦倫子
6 症例:40歳台男性。検査目的:胃癌検診後の精査 立田哲也
7 症例:70歳台男性。検査目的:放射線治療後のフォロー 山本佳宣
8 症例:80歳台男性。検査目的:食道アカラシアの精査 島村勇人・田中一平・井上晴洋
9 症例:80歳台男性。検査目的:胃癌に対する精査目的 山本純平・土橋 昭
10 症例:70歳台男性。検査目的:スクリーニング 菊池大輔
  
第4章 胃  
1 症例:80歳台女性。検査目的:スクリーニング 上山浩也
2 症例:50歳台男性。検査目的:胃粘膜下腫瘍様病変の精査 八田和久
3 症例:60歳台男性。検査目的:大腸癌術後のスクリーニング 山下 聡
4 症例:60歳台女性。検査目的:HP除菌後のスクリーニング 前畑忠輝
5 症例:60歳台女性。検査目的:早期胃癌ESD後のサーベイランス 滝沢耕平
6 症例:70歳台男性。検査目的:HP除菌後のスクリーニング 佐々木文郷
7 症例:80歳台女性。検査目的:胃癌検診スクリーニング 鳥谷洋右
8 症例:70歳台女性。検査目的:スクリーニング 大野亜希子
9 症例:70歳台女性。検査目的:スクリーニング 阿部清一郎
10 症例:60歳台男性。検査目的:スクリーニング 落合頼業
11 症例:70歳台男性。検査目的:慢性胃炎のサーベイランス目的 鈴木 翔
12 症例:70歳台。検査目的:HP除菌後のスクリーニング 藤浪 斗
  
第5章 十二指腸  
1 症例:40歳台女性。検査目的:スクリーニング 中山敦史・矢作直久・加藤元彦
2 症例:60歳台男性。検査目的:スクリーニング(対策型検診) 土肥 統
3 症例:70歳台男性。検査目的:早期胃癌内視鏡治療後のサーベイランス 郷田憲一・石川 学・川田陽介・近藤真之・金森 瑛・阿部圭一朗・入澤篤志・石田和之
4 症例:80歳台前半女性。検査目的:下腿浮腫、貧血の精査 竹内洋司

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序文

編集にあたって

上部消化管は、咽頭から食道、胃、十二指腸までそれぞれに機能や形態が異なる。各臓器のリスクファクターを熟知し、全体をくまなく観察することは発見において重要であるが、より発生頻度の高い部位に注意を払うべきである。また、それぞれの臓器で様々な診断基準が提唱されているが、実際にはどの所見をより着目し重点を置くべきかについて判断に迷う。そして、同じESDといっても、使用する内視鏡やナイフ、高周波の設定まで、各臓器・各術者で治療のコツとポイントがある。治療後の病理診断による治癒基準も各臓器で異なり、自ずとフォローの方法も異なってくる。
内視鏡医の最も楽しく、厳しいところは、これらのすべてのフェーズをひとりで責任をもって行うことである。発見から診断、治療、そしてフォローまで患者さんを丁寧に診療することで、多くのことを経験し、学ぶことができる。ただし、実際にはすべてのフェーズを通して経験できる機会は決して多くはない。また各フェーズの専門的な知識を羅列する書籍は多いが、すべてのフェーズを網羅的に学べる書籍は少ない。
本書では各臓器のエキスパートの内視鏡医に直接執筆をお願いし、症例を通して内視鏡診療の神髄を解説していただいた。発見、診断、治療、そしてフォローのすべてのフェーズを通して学ぶことで内視鏡診療の全貌をとらえることができ、各フェーズでどのようなことに注意して診療にあたり、次のフェーズにどのように入るべきかを考えられるような書籍となっている。なかなか経験することのない稀な病態だけでなく、比較的よく遭遇する病態にもエキスパートならではの極意が存在しており丁寧に解説をいただいている。お忙しい中ご執筆いただいた先生方に、この場を借りて御礼を申し上げます。
本書がこれからの内視鏡診療のレベル向上の一助になれば幸いである。

菊池大輔

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