悪性黒色腫は,メラノサイト由来の悪性腫瘍で,リンパ行性,血行性に転移する悪性度の高い皮膚悪性腫瘍である。臨床病型では,末端黒子型,結節型,表在拡大型,悪性黒子型,粘膜型の5病型に分類される一方,近年BRAF遺伝子変異に対する分子標的薬の出現により,BRAF野生型とBRAFV600E/K変異型にわけられることもある。
デルマスコープによる早期診断が最大のポイントである。悪性黒色腫が疑われた場合には,可能ならば全摘生検を行い,必要に応じて拡大切除を行う。
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