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■NEWS かかりつけ医登録制の日経報道を厚労省が否定―中医協

No.4967 (2019年07月06日発行) P.65

登録日: 2019-06-27

最終更新日: 2019-06-27

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厚生労働省保険局の森光敬子医療課長は26日の中央社会保険医療協議会総会で、医療費の伸びを抑制するために「患者が自分のかかりつけ医を任意で登録する制度の検討を厚生労働省が始めた」とする25日付の日本経済新聞の報道を否定した。

診療側の松本吉郎委員(日本医師会)の質問に厚労省が回答した。

松本委員は「25日付の日本経済新聞朝刊一面で、『厚生労働省は患者が自分のかかりつけ医を任意で登録する制度の検討を始めた。診察料を月単位の定額として過剰な医療の提供を抑えたり、かかりつけ医以外を受診する場合は負担を上乗せして大病院の利用を減らしたりする案を検討する』と報じているが、そのような議論を中医協ではしていない」と指摘し、「厚労省でこのような検討を始めたのか」と事実関係を質した。

これに対し、森光医療課長は「そのような事実はない」と回答し、報道を否定した。

なお、財務相の諮問機関である財政制度等審議会は19日に取りまとめた建議(意見書)の中で、医療について「少額受診等に一定程度の追加負担を求めることが必要」と記載し、追加負担にあたっては、かかりつけ医への誘導策として、かかりつけ医とそれ以外の医療機関の受診で定額負担に差を設けることを検討すべきと提言している。

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