株式会社日本医事新報社 株式会社日本医事新報社

CLOSE

漏斗胸の至適の手術時期と手術方法

No.4970 (2019年07月27日発行) P.49

三川信之 (千葉大学大学院医学研究院形成外科学教授)

永竿智久 (香川大学医学部形成外科・美容外科教授)

登録日: 2019-07-24

最終更新日: 2019-07-23

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
    • 1
    • 2
  • next
  • 漏斗胸は胸の前面が陥凹変形する先天異常であり,1000人に1人程度の割合で起こると言われていますが,軽度なものを含めるとさらに頻度は上がり,稀な疾患ではありません。治療については,近年著明な発達がみられますが,まだまだ不満足な結果も認められます。そこで,漏斗胸の至適の手術時期と手術方法についてご教示下さい。香川大学・永竿智久先生にご回答をお願いします。

    【質問者】

    三川信之 千葉大学大学院医学研究院形成外科学教授


    【回答】

    【胸郭が軟らかい8~14歳に,ナス法にて矯正手術を行う】

    漏斗胸は,胸郭(あばら)の一部分が陥没している先天性の疾患です。以前は1000人に1人の稀な疾患と言われていました。しかし近年の技術の進歩に伴い,今まで治療をあきらめていた患者も病院を受診するようになりました。このため,より多くの患者が治療を希望するようになり,その数は増えています。漏斗胸は,実際には300~500人に1人の頻度で発生する頻度の高い疾患であると考えられます。

    残り828文字あります

    会員登録頂くことで利用範囲が広がります。 » 会員登録する

    • 1
    • 2
  • next
  • 関連記事・論文

    関連書籍

    関連求人情報

    関連物件情報

    もっと見る

    page top