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繰り返す意識障害を呈した79歳男性[キーフレーズで読み解く 外来診断学(204)]

No.4973 (2019年08月17日発行) P.1

監修: 生坂政臣 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

近藤 健 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

上原孝紀 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

野田和敬 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

塚本知子 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

登録日: 2019-08-15

最終更新日: 2019-08-14

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2週間前に自宅にいたところ,急に言葉が出てこない様子で,妻と会話が成り立たなくなった。症状は3時間で自然に改善したが,6日前に肺炎を発症し当院入院。当科対診前日,看護師が訪室したところ再び会話が成り立たなくなったが,30分後の医師の診察時には普段通りであった。当科対診当日,急性の意識障害と左上下肢の脱力が3時間持続していた。

既往歴は糖尿病,心房細動,内服薬はトラゼンタ®,イグザレルト®

身体診察では,体温36.3℃,脈拍82回/分,血圧102/56mmHg,呼吸数12回/分。JCS 200。左上下肢の脱力を認める。

血液検査の異常値は,WBC 23,500/μL,Plt 42.7×104/μL,CRP 8.8mg/dL,Cr 1.39mg/dL。

電解質,血糖値は正常。対診時の頭部MRIを示す(図1)。

    

 研修医の診断:ヘルペス脳炎

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