国立国際医療研究センター病院AMR臨床リファレンスセンターによると、急性気道感染症に対して、抗菌薬が処方されていたのは100受診あたり31.65件。2012年からの推移をみると、処方件数は減少傾向にあるものの、不要な処方も少なくないという。
処方された抗菌薬は、第3世代セファロスポリン系、マクロライド系、フルオロキノロン系と広域抗菌薬が多くを占めていた。
年齢別では13~49歳で、100受診あたりの処方が40件超。高齢者よりも青壮年で処方割合が高いことが明らかになった。
同センターはこうした結果を踏まえ、成人を診察する医師への啓発強化の必要性を指摘している。