2020年4月1日,改正民法が施行される予定になっている。改正民法はこれまでの裁判例をふまえて,よりわかりやすく条文を整理した部分もあれば,今までの民法と規定をガラっと変えた部分もあり,法律実務に与える影響は小さくない。本特集ではクリニック・医療機関の経営にあたって,以下に示した重要な部分について解説する。
1. 消滅時効:未払医療費への影響
2. 消滅時効:残業代への影響
3. 消滅時効:医療過誤の損害賠償への影響
4. 法定利率の変更:契約における遅延損害金への影響
5. 錯誤の扱い
6. 瑕疵担保責任から契約不適合責任へ
7. 意思能力のない者の法律行為
8. 賃貸借契約:修繕義務と敷金
9. 個人根保証契約:入院申込書と保証人