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坐位で悪化する腹痛を主訴に受診した51歳男性[キーフレーズで読み解く 外来診断学(225)]

No.5021 (2020年07月18日発行) P.1

監修: 生坂政臣 (千葉大学医学部附属病院 総合診療科)

石塚晃介 (千葉大学医学部附属病院 総合診療科)

横川大樹 (千葉大学医学部附属病院 総合診療科)

鋪野紀好 (千葉大学医学部附属病院 総合診療科)

上原孝紀 (千葉大学医学部附属病院 総合診療科)

登録日: 2020-07-16

最終更新日: 2020-07-15

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5日前の夕方,デスクワーク中に急に臍部から右側腹部にかけての痛みを自覚し,改善しないため当科を受診した。痛みは坐位および前屈位で悪化し,立位で軽快するという。

既往歴は真性多血症。内服薬はバイアスピリン®100mg/日。喫煙歴は15本/日×25年間。

身体診察では,体幹に皮疹はなく,腹部に圧痛やアロディニアを認めない。Kempテストは陰性。痛みの分布を示す(図1)。坐位の姿勢のまま検者が上半身を持ち上げると腹痛は完全に消失する(図2)。

※:患者を立位とし膝を伸展したまま,他動的に体幹を後側屈させる手技。同側の神経根性疼痛が誘発されれば陽性。

 研修医の診断:帯状疱疹

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