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インドネシアからの帰国後に頸部リンパ節腫脹を呈した28歳女性[キーフレーズで読み解く 外来診断学(226)]

No.5023 (2020年08月01日発行) P.1

監修: 生坂政臣 (千葉大学医学部附属病院 総合診療科)

石塚晃介 (千葉大学医学部附属病院 総合診療科)

鋪野紀好 (千葉大学医学部附属病院 総合診療科)

野田和敬 (千葉大学医学部附属病院 総合診療科)

上原孝紀 (千葉大学医学部附属病院 総合診療科)

登録日: 2020-07-30

最終更新日: 2020-07-29

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来院3週前から下顎部に,2週前から後頭部に軽度の痛みを伴うしこりが出現し,当科を紹介受診した。しこり以外の症状はない。

営業職でインドネシアに半年間出向し,1カ月前に帰国。ペット飼育歴はないが,現地にて野良猫との接触歴はある。また,十分加熱処理されていない豚肉や鶏肉の摂取歴がある。1カ月前に出会った新しい男性と2週前より同棲を始めたという。

バイタルサインは体温36.2℃,脈拍72/分(整),血圧110/68mmHg,呼吸数18/分。左顎下および左後頭部に直径約2cm,弾性軟,可動性良好の軽度圧痛を伴うリンパ節腫脹を認める(図1)。その他の表在リンパ節腫脹はみられず,肝脾腫や皮疹もない。

一般血液・生化学検査は正常範囲。HIV抗体/抗原はともに陰性。

研修医の診断:サイトメガロウイルスによる伝染性単核球症

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