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【人】福井裕輝さん「加害者の治療なくして真の被害者救済はなし得ない 」

No.4695 (2014年04月19日発行) P.79

福井裕輝 (性障害専門医療センター代表理事)

登録日: 2016-09-08

最終更新日: 2017-04-06

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  • 福井裕輝さん(Fukui Hiroki)

    性障害専門医療センター代表理事

    1969年米国生まれ。92年京大工学部、99年同大医学部を卒業。公立小浜病院、京都医療少年院、国立精神・神経医療研究センター等を経て2010年性障害専門医療センター代表理事、13年男女問題解決支援センター代表理事。

    加害者の治療なくして真の被害者救済はなし得ない

    小さな子どもに対する性犯罪や、年々増加傾向にあるストーカー被害。警察の対応に批判が集まりがちなこうした事件の再発防止に、「加害者治療」の視点から取り組む。「加害者を治療しない限り、被害者が救われることはない」というのが、福井さんの信念だ。

    福井県小浜市の公立小浜病院での勤務医時代に、ある性犯罪被害者に出会ったことが今日の活動の原点になった。その少女は、父親からの性的虐待で解離性同一性障害を発症。父親を問いただしたが、「娘に何をしようと勝手」と一蹴され、問題解決には至らなかった。父親に虐待の認識はなく、この出来事を通じて「加害者治療」の必要性を痛感したという。

    その後、国立精神・神経医療研究センターなどへの勤務を経て、2010年、日本唯一の性犯罪加害者治療専門機関である、「NPO法人・性障害専門医療センター(SOMEC)」を設立。

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