厚生労働省が1月13日に公表した「令和元年(2019年)介護サービス施設・事業所調査」によると、19年10月1日時点の介護医療院の数は前年比183施設増の245施設となったことがわかった。これに対して介護療養型医療施設は193施設減少。転換が進んでいる状況が窺える。
19年10月1日時点の施設・事業所数は、▶訪問介護3万4825事業所(前年比286事業所減)、▶訪問看護ステーション1万1580事業所(696事業所増)、▶通所介護2万4035事業所(174事業所増)、▶通所リハビリテーション8318事業所(176事業所増)、▶介護老人福祉施設8234施設(137施設増)、▶介護老人保健施設4337施設(2施設増)、▶介護医療院245施設(183施設増)、▶介護療養型医療施設833施設(193施設減)―などとなった。
介護保険施設の1施設当たり定員数は、介護老人福祉施設69.3人、介護老人保健施設86.4人、介護医療院65.0人、介護療養型医療施設41.1人。これに対して1施設当たりの在所(院)者数は、介護老人福祉施設66.3人、介護老人保健施設77.1人、介護医療院61.6人、介護療養型医療施設36.3人で、介護老人福祉施設と介護医療院は利用率が9割を超える。介護職員(訪問介護員)の従事者数は、訪問介護50万8256人、通所介護22万1813人、介護老人福祉施設28万9271人、介護老人保健施設12万8897人―だった。
19年9月中の居宅サービスにおける利用者1人当たり利用回数は、訪問介護18.7回、通所介護8.9回、通所リハビリテーション7.8回など。訪問看護ステーションは、介護予防サービスが4.8回、介護サービスが6.3回だった。要介護度別の内訳では要介護5の訪問回数が8.3回で最も多く、要介護度が高くなるにつれ、訪問回数も多くなる傾向が認められた。