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1週前からの食欲低下と嘔気で受診した71歳女性[キーフレーズで読み解く 外来診断学(237)]

No.5051 (2021年02月13日発行) P.1

監修: 生坂政臣 (千葉大学医学部附属病院 総合診療科)

鋪野紀好 (千葉大学医学部附属病院 総合診療科)

廣瀬裕太 (千葉大学医学部附属病院 総合診療科)

塚本知子 (千葉大学医学部附属病院 総合診療科)

野田和敬 (千葉大学医学部附属病院 総合診療科)

登録日: 2021-02-11

最終更新日: 2021-02-09

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来院2週前より便秘が出現し,酸化マグネシウム(990mg/日)の内服を開始した。1週前より食欲低下,悪心・嘔吐,口渇が出現するようになったため,当科関連病院を受診した。

 既往歴に高血圧症,脂質異常症,慢性腎臓病(Cre 1.5mg/dL前後で推移),高尿酸血症,および甲状腺乳頭癌術後の続発性副甲状腺機能低下症があり,ロサルタン25mg/日,ビソプロロール1.25mg/日,ピタバスタチン2mg/日,アロプリノール100mg/日,チラーヂン87.5μg/日,乳酸カルシウム2g/日,アルファロール2μg/日を長期間内服している。

身体所見では体温36.7℃,脈拍96回/分,血圧120/62mmHg,呼吸数16回/分。腹部平坦,軟,明らかな圧痛なし。

受診時の一般血液・生化学検査はBUN 41.9mg/dL,Cre 2.62mg/dL,UA 7.2mg/dL,Na 141mEq/L,K 4.2mEq/L,Cl 100mEq/L,TSH 3.91μIU/mL(基準値0.350~4.940μIU/mL)。尿検査では比重1.030,pH7.0。

腹部単純X線写真を示す(図1)。

 研修医の診断:便秘症

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