65歳以上の高齢者に対する新型コロナワクチンの優先接種が4月12日、東京都八王子市など一部地域で始まった。開始に先立って厚生労働省は、医療従事者等への優先接種が完了していないことから、配送されるワクチンが「医療従事者等向け」と「高齢者向け」のいずれの用途になっているかにかかわらず、どちらにも接種できることを全国に通知した。
厚労省の調査によると、3月25日現在、高齢者接種の開始予定時期について「5月10日」としている自治体が111市町村と最も多く、接種が本格化するのはゴールデンウィーク明けとみられている。
接種体制は「集団接種と個別接種の組み合わせ」としている自治体が最も多く56.2%、「集団接種のみ」は31.0%、「個別接種のみ」は10.8%。
3月25日時点で決まっている接種会場は4万1448カ所で、内訳は「個別接種を行う医療機関」3万5903カ所(86.6%)、「集団接種を行う医療機関」1480カ所(3.6%)、「特設会場(公民館、保健所・保健センター、学校など)」4065カ所(9.8%)となっている。
厚労省が自治体に示しているファイザー社ワクチンの配送スケジュールによると、4月26日の週にはすべての市町村に1箱ずつ配送される予定。6月末までに高齢者約3600万人・2回接種分のワクチンを配布できるとされている。