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発熱と右鼠径部痛を訴える16歳男性[キーフレーズで読み解く 外来診断学(244)]

No.5064 (2021年05月15日発行) P.1

監修: 生坂政臣 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

近藤 健 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

上原孝紀 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

野田和敬 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

塚本知子 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

登録日: 2021-05-13

最終更新日: 2021-05-11

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生来健康。7日前より歩行時の右鼠径部痛に気付き,4日前より発熱と同部位の安静時痛が出現。近医で骨盤部CTが施行されたが原因不明のため,精査目的に当科外来を受診。サッカー部に所属し毎日活動している。

身体診察では,体温37.6℃,脈拍100回/分,血圧120/74mmHg。右股関節に圧痛を認めないが,Patrickテスト(患側の足部を反対側の膝に乗せ,股関節屈曲,外転,外旋位のまま床に向かって股関節を開く)により右鼠径部に疼痛が誘発された。右殿部にタオルを挟んでいると右鼠径部の安静時痛が軽減するという(図1)。腹臥位での診察では殿部に圧痛を認めない。

一般血液・生化学検査の異常値はCRP 9.87mg/dLのみ。

 

研修医の診断:化膿性股関節炎

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