総務省と厚生労働省は5月12日、高齢者に対する新型コロナワクチン接種の終了時期について各市区町村の回答を取りまとめ、公表した。それによると、全1741市区町村のうち85.6%(1490団体)が、政府が目標とする「7月末まで」に終了する予定と回答していることが分かった。
終了時期を「8月中」とした市区町村は10.6%(185団体)、「9月以降」とした市区町村は3.8%(66団体)。
「7月末まで」と回答した市区町村の高齢者人口は3000万人で、全国の高齢者人口(約3459万人)の84.5%に当たる。ただ、回答の中には「医療従事者の確保」などを前提としているケースもあり、実際は終了時期が8月以降にずれ込む市区町村が増える可能性もある。
「7月末まで」と回答した市区町村の割合が100%の都道府県は、岩手、新潟、富山、石川、福井、岐阜、京都、兵庫、奈良、和歌山、鳥取、島根、山口、徳島、愛媛、長崎、大分の17府県。
「7月末まで」と回答した市区町村の割合が低いのは、秋田県(56.0%)、静岡県(62.9%)、岡山県(63.0%)、千葉県(66.7%)、東京都(67.7%)など。