副業を解禁する企業が以前より徐々に増えてきていましたが,コロナ禍をきっかけに,さらにその流れが加速しています。
「スタッフの副業」というと,医院・クリニックでは次の2つのパターンに大きくわけられます。
副業を容認する風潮が強い現在,「業務に支障が出ないのであれば,副業をしてもかまわない」と考えるのは自然なことです。
一方で「スタッフの副業を全面的に許すべきなのか?」と言われれば,注意点があります。
基本的には労使間トラブルを避けるためにも副業を解禁する姿勢が望ましいのですが,明確なルールを設けるようにしましょう。
副業を容認するか禁止するかについては,労働基準法などの労働関連法で拘束力を持つものではありません。
つまり,「副業を容認しなければいけない」ということもありませんし,「副業を禁止しなければいけない」ということもありません。これまで多くの医院・クリニックが就業規則で規定してきた「副業禁止」は,独自の判断によるものだったということです。