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COVID-19流行下に頭痛と悪心で受診した41歳男性[キーフレーズで読み解く 外来診断学(249)]

No.5076 (2021年08月07日発行) P.1

監修: 生坂政臣 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

田村弘樹 (東千葉メディカルセンター総合診療科/千葉大学医学部附属病院総合診療科)

石塚晃介 (東千葉メディカルセンター総合診療科/千葉大学医学部附属病院総合診療科)

森 隆浩 (東千葉メディカルセンター総合診療科)

加藤智規 (東千葉メディカルセンター総合診療科)

登録日: 2021-08-05

最終更新日: 2021-08-04

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8月上旬の受診3日前から頭痛と悪心が出現した。炎天下の作業後の発症であったことから近医にて熱中症と診断され,アセトアミノフェン,メトクロプラミド内服で加療されるも,症状が悪化したために当科を受診した。頭痛は羞明を伴い,体動で悪化する。既往歴に特記事項なし。その他の内服薬なし。

身体診察で,体温36.7℃,脈拍70回/分,血圧105/60mmHg,呼吸数16回/分,SpO2 97%(室内気)。意識清明で髄膜刺激徴候はなく,その他の神経学的異常所見もみられない。

一般血液・生化学検査は正常範囲。頭部単純CTで特記すべき所見なし。

顔面の視診を示す(図1)。

 研修医の診断:熱中症に誘発された片頭痛

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