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右脇腹が痛い69歳女性[鑑別診断塾入門(11)]

No.5081 (2021年09月11日発行) P.9

塩尻俊明 (国保旭中央病院総合診療内科部長)

登録日: 2021-09-10

最終更新日: 2021-09-09

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【現病歴】X-60日,ぎっくり腰になった。X-53日,起床後,布団で背伸びをしたら右脇腹が「グキッ」としてかなりの痛みを自覚。近医受診し,肋骨痛とされ鎮痛薬で自制内となった。X-42日,洗濯物を取り込んでいるときに右脇腹痛が再燃。痛みで2日間寝たままだった。X-14日,腰にもまだ痛みがあり,少し動くだけでも痛い。右上腕にも痛みを自覚するようになった。X-0日,痛みが増悪傾向になり受診。

<追加の情報>
安静時痛なし。息をすると右脇腹痛は増悪。右上腕は箸を持つだけで痛い。本人は腰痛を「腰だ」と言うが,肩甲骨の下縁あたりで正中である。
【既往歴】6カ月前,不眠,めまい,嘔気,ふらつきを主訴に頻回の受診歴があり,他院でうつ病と診断された。
【内服薬】ロラゼパム1.5mg,セルトラリン25mg
【身体所見】右上腕に体動で疼痛はあるが安静痛なし(図1①)。肩甲上腕関節痛・肘関節痛なし。右第7肋骨体に安静時痛はないが,深呼吸で痛みが出現。圧痛があり,crowing rooster maneuver1)で介達痛あり(②)。肋軟骨移行部に痛みや腫脹はなし。Th8付近の背部痛あり(③)。

 キーワード 
・慢性・安静時痛がなく胸膜痛,介達痛のある右第7肋骨体部痛
・動作で悪化する右上腕痛とTh8の背部痛

考えられる診断は?

A. 多発性骨髄腫
B. Tietze症候群
C. 肋軟骨炎
D. 再発性多軟骨炎
E. SAHPO症候群

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