ファイザーは12月17日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)治療薬として開発中の経口抗ウイルス薬「PF-07321332・リトナビル」について、日本で薬事承認された場合、200万人分を日本に提供することで政府と合意したと発表した。
PF-07321332は、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)のメインプロテアーゼの作用を阻害するよう設計されたプロテアーゼ阻害剤。ファイザーは、PF-07321332の代謝(分解)を遅らせ、ウイルスに作用する濃度を長時間体内で維持するため、既存の抗ウイルス薬リトナビルを配合した経口薬を開発し、臨床試験を進めている。
「PF-07321332・リトナビル」の日本への申請時期は未定。ファイザー日本法人の原田明久社長は「COVID-19に対する経口ウイルス薬候補『PF-07321332・リトナビル』の開発が成功した場合、成人におけるCOVID-19の重症化を軽減または発症を減少できる可能性がある」とコメントしている。