堀内詔子ワクチン担当相は2月3日、日本医師会の中川俊男会長と会談し、初回接種と追加接種で異なるメーカーの新型コロナワクチン(mRNAワクチン)を接種する「交互接種」の安全性について各地域の医療機関・医師会員への周知を求めた。
会談で堀内担当相は、追加接種を促進するには、初回接種でファイザー社ワクチンの接種を受けた人が追加接種で武田/モデルナ社ワクチンの接種を受ける「交互接種」に対する「国民の不安を取り除く必要がある」と強調。交互接種の効果や安全性について地域の医療機関、医師会員の理解が進めば、「(医師に相談した住民が)種類を選ばず『早く打てるワクチンを打っていこう』という思いになっていただけると思う」と述べた。
中川会長は追加接種の促進に全面的に協力する考えを表明。「追加接種がスムーズに進んでいない要因の1つは、交互接種について十分な情報提供がなされていないことだと思う」として、日医の公式YouTubeチャンネルなどを活用し国民への情報発信を強化していくと約束した。
終了後、堀内担当相とともに会見に臨んだ中川会長は「追加接種が加速度的に進んでいないのは、モデルナのワクチンに対し心筋炎などの副反応の印象が強いからではないか。(追加接種用の)モデルナワクチンは半量であり、副反応の軽減も予想される。情報発信を強力にやっていきたい」と述べた。