株式会社日本医事新報社 株式会社日本医事新報社

CLOSE

股関節痛と関節鏡視下手術─良好な手術成績を獲得するために必要なこと

No.5111 (2022年04月09日発行) P.50

三幡輝久 (大阪医科薬科大学整形外科学教室准教授)

内田宗志 (産業医科大学若松病院 整形外科診療教授・診療科長)

登録日: 2022-04-10

最終更新日: 2022-04-05

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
    • 1
    • 2
  • next
  • 近年,股関節鏡視下手術を行う整形外科医が増加し,また股関節鏡視下手術が実施できるようになりたいと考える若い先生も増えてきています。そこで,股関節鏡視下手術によって症状が改善する患者にはどのような特徴があり,術中にどのような工夫をすれば安定して良好な成績を得ることができるかについて,股関節鏡視下手術の世界的第一人者である産業医科大学若松病院・内田宗志先生にご解説をお願いします。

    【質問者】

    三幡輝久 大阪医科薬科大学整形外科学教室准教授


    【回答】

     【適切な患者選択およびピットフォールを熟知した技術の高い手術の施行が肝要】

    わが国で股関節鏡視下手術の適応疾患は年間1万例くらいと推定されていますが,この手術を行うことができる整形外科医は20人足らずです。股関節鏡視下手術の最も頻度の高い適応疾患は,大腿骨寛骨臼インピンジメント(femoroacetabular impingement:FAI)に伴った股関節唇損傷です。現在,股関節鏡視下手術が世界的に広く普及していますが,わが国ではあまり普及していません。

    この手術を成功させ,患者に大きな利益をもたらすためには,適切な患者選択およびピットフォールを熟知した上での技術の高い手術が肝要です。

    外来で股関節痛を主訴とする患者を診察する時は,詳しい問診で病歴の聴取をします。画像検査は,単純X線で股関節正面だけでなく,modified Dunn像を必ず撮影し,cam病変を見逃さないようにします。保存療法で症状が続く場合は,MRIを3TでT2 star放射状の条件で股関節唇損傷および軟骨損傷を診断します。

    残り686文字あります

    会員登録頂くことで利用範囲が広がります。 » 会員登録する

    • 1
    • 2
  • next
  • 関連記事・論文

    もっと見る

    関連書籍

    もっと見る

    関連求人情報

    もっと見る

    関連物件情報

    page top